③起業するために必要な考え方

■マインドセット

のコーナーにて自分の起業形態が少し明確になってきたところで、今度はマインドのお話をしたいと思います。

実はこれが一番大事な項目だと思っていて、どんなに凄いノウハウを知っていようが、卓越したスキルを持っていようが、考え方が歪んでいる状態だと、何を掛けても結果がゼロになります。

このコーナーでは、起業する前のまっさらな状態で刷り込んでほしいことだけをまとめました。
当たり前のことばかりですが、意外と忘れてしまっている人が多いので、セルフコントロールのつもりで読んでみてください。

 

■個の力を持つことの大切さ。

以前ブログでも少し触れましたが、これからの時代は「個の力」が最重視される時代が来ます。
起業だけではなく、転職する際にも必要な考え方だと思うので、前置きがわりに読んでみてください。

私は起業前に某IT企業に勤めていました。
と言うとなんだかカッコいいですが、私が居たのは品質管理の部署だったため、日々データを見ながら、エクセルの品質チェックシートを埋めていく作業の毎日で、PCの知識はほとんど必要ありませんでした。
タイピングは必須でしたが…。

その会社はAI(人工知能)の制作も行っており、その品質チェックも私達の仕事でした。

その某AIは開発当初の頃はほとんど日本語を聞き取れていなかったのですが、数か月も
経つと別人のように日本語を聞き取れるようになり、さらに自身の会話も人間のように流暢に話せるレベルになっていました。

この成長速度、少しゾッとしませんか?

昔ターミネーターを見て、サラ・コナーのように体を鍛えておかないとなぁ…なんて中二病的な考えで思っていましたが、今現在は実際にそんな未来が来てもおかしくないと感じています。

もちろんまだまだ、「自分で考えて話す」という面に置いては発展途上の段階です。
※返答用の言葉や単語を、人間が事前にインプットしています。

しかし、そのうち人間のように思考を持ち、行動&会話ができるようになってくるのも、時間の問題と言えるでしょう。

なお、海外のAI達は、すでにその域に到達しているものもあるかもしれません。

そうなってくると、私達が今行っている仕事は、果たして今後も生き残っているでしょうか?

生き残っていたとして、人間の需要はあるでしょうか?

AIは遅刻もしなければ病気にもなりません。
維持費はかかっても、給料を払う必要もありません。

ミスもしなければ、一度覚えたことは決して忘れません。
そのため、どんどんスキルを追加していくことも可能です。

考えると恐ろしいですね。

しかし確実に、そう遠くない未来で、今人間が行っている仕事の大半はAIに奪われてしまうでしょう。

企業によっては、従業員を半分にしても賄えるようになるのではないでしょうか。

これまで「終身雇用」を謳っていた会社も、今後は方針を変えてくるかもしれません。

また、その会社が倒産しない保証もどこにもありません。

だって考えてみてください。
ほんの10年前まで、みんなガラケー使ってたんですよ?

これから先の10年、さらに予想もできないような便利なものが世に出てくるのは必至ですし、そしてそれが「当たり前」になるのに、きっとそう時間はかからないでしょう。

そんな恐るべき時代を生きていくにはどうすればいいか?

答えは簡単です。

「個人で稼ぐ力」を身につけることです。

あ、何も全員「起業せよ!」ってことではないですよ。
起業コーナーでこんなことを言うのもなんですが、私は別に全員が起業したらいいとは思っていません。

「毎日幸せに暮らしていくために、どうすればいいか」を追求してほしいだけですから。

ずっと会社員がいいって方だっていると思いますし、社長になりたい人はなればいいし、なりたい職業があるなら目指せばいいと思います。

ただ、これから先の未来、「自分だからできること」「自分にしかない魅力」を見いだせない人は、確実に淘汰されていくと伝えたいんです。

学歴やキャリアにあぐらをかいていては、時代に取り残されてしまいますからね。

「自分にはこれができる」「こんなことが発信できる」「誰よりも〇〇な人の気持ちが分かる」「誰よりも人に尽くせる」など、目指す職業によって必要な部分は異なってくると思います。

しかし、上記のように、胸を張って主張できる自分の長所がない方は、「転職」する際にも不利ですし、「起業」するにあたってはもはや致命的です。

自信がないならつければいい。

知識がないなら学べばいい。

何もない状態なら詰め込めばいい。

行動力がない人は「自分に無いもの」しか数えません。
自分にあるもの、磨けば光るものを数えようとしないんです。

また、自分に無いものを手に入れる方法があることにも気づいていません。

これから先の荒波に揉まれて泡になりたくなければ、今のうちから自分を最高の状態に高めることに全力をかけましょう。

 

■需要(ニーズ)をはき違えない。

どんなビジネスで起業・独立するにしても、「お客様」というのは必ず必要ですよね。
「お客様」がいてくれるからこそ、ビジネスというものは成り立つわけです。

しかしながら、「お客様やユーザーの需要にあった商品を提供する」という部分をおろそかにしている人が多くいます。

「好きなことで起業」とは「自分本位でいい」ということではありません。

「自分が好きな分野を、どう顧客ニーズに近づけていくか?」が肝なんです。

例えばですが、私はもともと絵を描くのが好きで、趣味でポストカードを作ったり、友人に絵をプレゼントしたりしていました。

自分が好きなように描きたい派なので、基本的に似顔絵や風景画、模写などが大嫌いでした。

そんな時、某アクセサリーショップで、「アーティスト募集」の広告を見つけたんです。
そのお店は、ハンドメイド作家さん達が思い思いの作品(アクセサリー)を販売しているお店で、店員さんは数人なのですが、登録?している作家さんは数十人いるようでした。

基本的に、自作のものなら、どんな作品でもいいようなことが書いてあったので、私も応募してみることにしました。

趣味で作っていたポストカードやアートフレームなどの写真を撮って、応募フォームに添付し、「アクセサリーではなく、絵を販売したいのですが、大丈夫でしょうか?」的な質問を付け加えて送信しました。

すぐに返事が来て、面接の日取りが決まりました。

面接の日には、自作の絵を数点と履歴書を持参して向かいました。

が!!!

そこで待っていたのは、経営者の方々による、「武勇伝&自慢話を永遠と聞かされる」という地獄でした。

経営者の方は元々、画家さんのようで、個展なども開いたりしているそうですが、結局それだけでは思うような金額を稼ぐことができず、ハンドメイド作品を販売するお店を開いたようです。

現在は、その作品達が飛ぶように売れ、月間数千万の売り上げがあるとのこと…。

私「あ、じゃあ今はアクセサリーメインでやっているんですね」

経営者の方「いえ、うちはアクセサリーショップではありません」

私「???汗」

どっからどうみてもアクセサリーショップなんですが、その方には「画家」というプライドがあるんでしょう。決してそうは言って欲しくないようでした。

まぁ、それは別にいいと思うんですが、問題は、私の絵を置いてくれるのか?です。

結局、「売れる商品を置きたい」「うちで売るからには私の言う通りに作ってほしい」「ポストカードや絵はそこまで売れないかもしれない」というような結論でした。

まぁ、経営者としては当たり前ですよね。

しかし、私は趣味の傍ら描いた絵を並べて、もし売れたらラッキー♪くらいの軽い気持ち(フリマ感覚)で来ていたので、意思の相違があると感じ、「そういうことなら自分はふさわしくないですね。」と言って話を終わらせようとしました。

安易な気持ちで行った私も悪かったのですが、応募フォームで事前に概要を伝えていたつもりだったので、少し釈然としない部分もありました。

そして、帰ろうとしたのですが、そこから地獄は始まりました。

経営者の方による、これまでの月間の売り上げや、作家さんたちの作業時間や、崇高な目標などの詳しい話が始まりました。

全く私には必要のない話でした。

そして内容もとても恐ろしかったです。

「うちの作家さん達は毎日徹夜して作品を仕上げている。寝る暇もないくらい作業して毎月数百万稼ぐ人もいる。徹夜するぐらいでは頑張っているとみなされない。」

……お、恐ろしい。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

寝る暇もないほど作業して数百万稼ぐ。それを毎月繰り返す。

それ、本当に幸せですか?

友人や恋人、家族との時間は?
他の趣味はないの?
旅行とか行かないの?
その稼いだお金いつ使うの?
病気になったらどうするの?

ツッコミどころは満載でしたが、口をはさむと長くなりそうだったので、ひたすら相槌を打つことに徹しました。

そんな恐ろしい自慢話が数時間続きました。

早く帰りたかったけど、まぁ、最初に時間を取らせたのは私の方なので、しょうがないかと思って聞き流しました。

すべて終わってお店を出たときには夜でした。

そして座っていただけにも関わらず、めちゃくちゃ疲れていました。

あの人達は一体何だったんだろう?

もう二度とあのお店で商品は買わない。そう思いました。

しかし、数日経って冷静に考えてみると、いくつか学びを得ていたことに気づきました。

結局あの方は、「自分本位の作品では売れない」→「だから売れそうな物を作る」

という行為を突き詰めた方なんですよね。

私も最初「自分が好きなように買いた絵を売ろう」としていました。
だからはじかれてしまいました。

有名な画家でもない一個人が、絵を売ることは難しいことです。
売れたとしても、最初から高値はつけられないでしょう。

だからと言って、まったく作りたくもない「アクセサリーを作る」という作業は、私にはできませんし、それを頑張ってできるようになろうとも思いません。

ましてや、徹夜で何日も作業するなんて絶対嫌です。
※元々どっちも好きな人ならいいんでしょうけど…。

「要は、需要のある絵、ある程度単価の取れる絵を売ればいいんだよな。」

そこで今まで避けてきたことについて再度考えてみました。

・似顔絵
・依頼を受けて何かをデザインする
・LINEスタンプの作成を代行する

それまでの私は、上記は決して得意ではないことでした。

いや、「本当はできるんだけど、しない」だけでした。

でもこれらは、確実に「需要のある絵」と言えますよね。

よくよく考えてみれば、「絵を描くこと」自体が好きなので、その範囲の中で「極力したくないこと」であっただけで、会社で8時間働くよりは、そりゃあ8時間デザインをしていた方が遥かに楽しいに決まっているんです。

しかしそういう概念が、それまでの私にはありませんでした。

自分が当たり前にできることだから、深く考えたことがなかったんですよね。

「絵が描きたい。」だから「絵が売りたい。」くらいの単細胞でした。
浅はかなり…。

このことに気づけたのは、あの経営者さんの鬼のように長い地獄の面接があったからこそです。

見返したくて色々考えているうちに、「需要のある絵とは何か」に気づくことができました。

まさに、このサイトやブログで何度もお伝えしている「フィールドを変えてみる」というやつです。

全然違うことにチャレンジするのではなく、自分の好きなことを活かせるフィールドに行けばいいんですよね。

まぁ、今できなくても、できるようになればいいだけですが。

そして私は「依頼を受けてデザインをする」という道を選び、デザイン事務所を起ち上げました。
今は自分本位の絵じゃなくても、楽しんで描くことができています。

在庫を持たなくてもいいし、徹夜で作業をしなくても大丈夫です。

 

自分が売りたいものと、お客様が求めているものがずれているのだとしたら、ビジネスは確実に上手く行きません。

結果、好きなことで生きていくこと自体ができません。

それなら、「自分の好きなことの範囲」で、「お客様が求めている商品・サービスを提供できるようになる必要があります。

そして、そのうえで、自分なりのオリジナリティを出していくことに楽しさがあると思います。

遊びたいなら、そこで遊べばいいんです。

コンセプトやオリジナリティの部分は、思う存分遊びましょう。

しかし、今の時代に合った「需要」を考えることを欠いてはいけません。

「自分が売りたいもの」が、必ずしも需要のあるものとは限らないということを、肝に銘じましょう。

商品・サービスを考える際には、必ず売る相手の顔を思い浮かべてみてください。(想像でいいので)

自分本位の自己満なサービスにならない、いい薬ですよ。

 

■プロ意識の大切さ

起業したら、あなたが経営者のわけですから、商品・サービスの価格はあなたが決めることになります。

そこで忘れてはならないのが、「プライドを持つべき場所」と「プロ意識」です。

たとえば、起業する前の準備段階、リサーチ段階、自分の認知度を高める段階において、これからやろうとしているサービスを「無料で提供してみる」というのはとてもいいことだと思います。

たくさんの人に知ってもらえる機会を得られますし、無料なら嫌がる人もいないでしょう。

ただ、起業して開業届を出し、価格設定も決まった後、知人などに頼まれて無料でサービスを提供するのは避けた方がいいです。

無料クーポンを発行したり、オープン記念で格安料金の期間を作るのはいいと思いますが、その場合でも必ずバックエンド商品で元を取るようにするべきですね。
「損して得取れ」のやり方です。

とにもかくにも、どんなに親しい友人でも、頼まれたからと言ってすべて無料で行うのは必ず避けましょう。

開業届を出した時点で、あなたはプロなんです。

プロが無料でサービスを提供することなんてあり得ません。

無料で提供できるサービスを作る場合には、その先に売るものを必ず作るべきです。

企業のメルマガなどもそうですよね。
メルマガへの登録は無料ですが、企業はそのメルマガを通して、顧客のリストを獲得し、ダイレクトに商品の宣伝をすることができるというメリットがあります。

「無料」という最強の武器は、そういった資産になる使い方をするべきであって、むやみやたらに振りまくべきものではありません。

それに、「無料でお願い!」なんて言ってくる友人は、本当の友人ではありません。

本当の友は、あなたの起業を心から応援してくれる存在であるはずです。
快くお金を支払い、サービスを受けようとしてくれる友人が、本当の意味であなたをリスペクトしている人ですよ。

どうしても友人割引をしたい場合は、ビジネスが軌道に乗り、余裕ができてからにしましょう。

あと、価格の設定にもプライドを持ちましょう。

自分がそのサービスや商品を提供するに至る時間や工数から価格を決めると思いますが、あまりにも低い価格設定にすると、経営が厳しくなってしまいます。

安い商品を作るなら、必ず高い商品も用意するべきです。

大勢の顧客を獲得するよりも、単価の高い商品を数個売る方が簡単です。

 

これは、ネットビジネスなどでも同じです。

ネットビジネス、特にアフィリエイターと呼ばれる方々にとっては、サイトに訪れてくれる方が「お客様」です。

アクセス数ばかりにこだわる人がいますが、月間何十万PVとかを集めてアドセンスで稼ぐ!というのはとても時間がかかります。

しかし、月間数百PVでも、単価の高い商品が数個売れれば、それで成り立ちます。

何より、あなたのファンになってくれる人が少しづつ増えていけば、月間のPV数はさほど重要ではないでしょう。

大事なのは、目先のPV数ではなく、何度もサイトを見に来てくれるファンの方の人数です。

もちろん、そういったファンの方の人数が増えての何十万PVであれば、大変価値がある数字だと思います。

 

「お客様」に価値のある商品、情報が提供できるようになること。
それがあなたのプロとしての仕事です。

どんなビジネスも、自分で起業すると決めたからには、必ずプロ意識を持つべきです。

そして、まだ収益が発生していないとしても、「これは仕事としてやっているんだ」という意識を持つことが大切です。

まぁ、本業のサービス外のこと(オプションで作ったサービス・おまけなど)であれば、少々低価格で提供しても構わないと思いますが、それでもある程度の金額は取るようにしたいですね。

とりあえず始めてみないことには成長しないので、やりながら様子を見て金額を上げて行くのもありです。

その時自分ができる範囲で、最高の価値を提供すること。
そしてそれに見合った金額設定にすること。

また、事前に「提供できる内容」についてきちんと説明をすることもプロとして大切だと思います。

「現時点でここまではできますよ」「これ以上はできませんよ」「従ってこの価格ですよ」が分かれば、お客様も不安にならずに済みますよね。

変に、何でもできる人をきどって安請け合いする必要はないですし、それはプライドの持ち方を間違えているとも言えます。

「自分」という最高の商品にさえ自信があれば、できないことがたくさんあったって、プライドの旗は折れません。

「今できないこと」も、来月には「簡単にできること」になっているかもしれないんですから。

 

少し長くなってしまいましたね。
ですが大切なことなので、書かせていただきました。

自分の起業形態、マインドがセットできたら、次は起業する前に必要な勉強の方法について考えてみましょう。

次の項目で簡単にまとめていますので、続けて読んでみてください。

もし読み疲れていたら、無理をせず、また明日にしましょうね。

 

–事項「④起業する前の勉強方法」–

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